難読漢字図鑑 植物編
捩花／捩摺
ねじばな／もじずり
付け根が白い、ピンクの小さな花が、茎のまわりをらせん階段みたいにぐるりとしながら、上へ上へと伸びていく。初夏のころに雑草として咲いている、ユニークな花です。好きな人がいるのでしょう、玄関先などに鉢植えにして置いてあるのを見かけることもあります。ネジバナは、らせん状にねじれて付いているところから命名。「捩」は「ねじる」と訓読みする漢字なので、これさえ読めてしまえば、難読というほどのことはありません。
「もじる」という日本語は、「ねじる」と同じ意味で使われることがあります。「捩摺」の「捩」を「もじ」と読むのは、ここから来たもの。「摺」の方はこすりつけることで、「もじずり」とは、本来は、ねじったような模様を植物をこすりつけて染めた、織りものを指すことば。その模様と似ていることから、ネジバナの別名としても使われます。
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