難読漢字図鑑 植物編
蒲公英
たんぽぽ
言わずと知れた、春になると道端などに咲く花。白い綿毛も印象的です。種類がいろいろあって、夏まで咲いているものもあるとのこと。たしかに、刈り入れが済んだ秋の田んぼで夕日を浴びている綿帽子を見かけることもあって、それはそれで、思わず見入ってしまうほどの風情です。漢字では「蒲公英」と書く、というのは、わりとよく知られている話。中国語名「蒲公英」をそのまま日本語に輸入して、日本語名「たんぽぽ」と読んでいるわけです。この「英」は「花」という意味。一方、「蒲公」の由来については、よくわかりません。
「公」と付いているからには「蒲さん」というおじさんがいたのかもしれないですねえ。ガンコ親父で、お酒ばっかり飲んでいるのだけれど、あるとき、一人娘の病気にはある黄色い花の根を煎じて飲むと良い、と耳にして、その花を探しに出かける……。などと空想は膨らむのですが、あくまでぼくの空想です。
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